今では考えられないような積み方ですが、間知ブロックが空積みで積まれています。
積み方も布積みであるため非常に弱い積み方となっていました。
内部からの補強を行うために間知ブロックの角部の一角に注入口を作ってモルダムエースを充填しました。
以前のブログの通りモルダムエースはジャミング転移もなく狭い注入口から注入することが可能です。
注入口付近の20~30㎝の範囲に注入して目地の一部は未注入部分を作ります。
その未注入部分を水抜きの隙間として利用するため敢えて注入しませんでした。
仮に水抜きパイプを挿入するのであれば、コアドリルで削孔する必要があり、強度も低下する要因になることや、施工費も嵩み効率も悪くなるためです。
ピンポイント注入と呼んでいる注入方法であり、接着力の高いモルダム工法だから可能な注入方法です。
空積みの間知ブロック積擁壁を接着補強した民間工事の施工例です。
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