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危険な玉石積みの崩壊防止工事

  • 執筆者の写真: 杉山信二
    杉山信二
  • 2023年11月29日
  • 読了時間: 2分

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庭に大きな亀裂ができてしまったとの連絡があった現場です。




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状況を確認すると高さ3m程度ある玉石積みが大きく動いた状態であり、弓なりに膨らんだことにより排水の側溝も機能していない状態でした。




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玉石積みのモルタルは全体に亀裂が入っていたのですが、植物が繁茂していたためにその状況が分からなかったようです。




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土塊の移動や部分的な沈下によって雨水の排水用配管は抜けていました。


【今まで多くの崩壊現場を検証してきましたが、この排水管の抜けが原因となって崩壊するケースが多くありました】







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先ず、応急処置として抜けた配管を繋ぎ変えて雨水を敷地内浸透させない工事を行いました。




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崩壊の可能性が高い玉石積みはサポートにより仮押さえを行った上で降雨対策を行いました。




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敷地に入り込む降雨を強制的に排出できることや不動土塊と移動土塊の間に縫うように打ち込むことで「せん断」と「摩擦効果」により補強土としても高い効果が期待できるフィルタードレン打込工を施工しました。




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打込み直後から石積み内部に含まれた水分が排出されます。




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フィルタードレン打込工は、より高い効果を求めて千鳥配置で数多く打ち込みました。




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玉石積みは大きく動いている危険な状態であるため、サポートを設置したまま複数回に分けてモルダム工法で接着補強します。

このように大きく動いた玉石積みを補強することは通常は困難なのですが、高い接着力と圧縮強度を有するモルダム工法であれば補強は可能となります。





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モルダム工法によって玉石積みを接着補強した後に発生源対策を行います。




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排水関係の改修。




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そして張りコンクリートです。




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徹底的に降雨対策を行うために庭の大半に張りコンクリートを施しました。(当該地は地形や周辺調査により地下水の影響は殆どないと判断)




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考えられる範囲で雨水の侵入を防ぎます。




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後はモルダム工法の仕上げ工程と片付けで完了となります。





※これまで行った工事での中でもかなり危険な状態であった現場のひとつの事例です。

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