砂岩の石積みは雨水の当たらない場所では風化が特に顕著となります。
この様に張出スラブの下などは雨水が当たる場所と比較すると数倍の速度で風化しているのではないでしょうか。
接写した表面の状態です。
触ってみるとサラサラの砂になっています。
同じ砂岩の崩壊現場で石積み内部を確認すると殆ど風化していないことが分かります。
これは内部の地山に含まれた水分が積石の乾燥を防止していると考えています。
対象となる石積みの状況が悪ければモルダム工法併用となりますが、表面の風化のみであるならばモルタル覆工(t=8cm程度)で長期安定を図ることが可能です。
勿論ズレ止めのアンカーピンや水抜きの設置は必須です。
崩壊が多くなっている砂岩の石積みにはモルタル覆工をお勧めしています。
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