珍しい空積みの間知ブロック積擁壁です。
背面の状態も悪くせり出しなどの変状が各所で見られます。
基礎石部分の側溝も擁壁から一部が押されている状態でした。
個人様の所有物件であり、予算的な問題から補強ができないかという相談です。
前面の道路は私有地であり、構造物で覆っても良いということでしたが、車両が通ることを考慮しての設計となります。
単体でせり出した間知ブロックの背面はモルダム工法で接着して一体化します。
全面をもたれ擁壁で抑えるのですが、このせり出した部分は設置する擁壁の厚さが薄くなるため、それを補う補助的な役目の接着補強です。
間知ブロックと極力一体化させるための差筋アンカーを設置します。
新たな水抜きパイプの設置と配筋を行いました。
近隣の皆様のご協力により生コン打設も順調です。
車両が上部を通れるクリーン側溝を設置して空積みの間知ブロック積擁壁の補強工事が完了しました。
モルダム工法を併用して間知ブロック積擁壁の補強を行った2019年施工の民間工事の施工例です。
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