風化が顕著な砂岩(俗称折尾石)の風化防止対策工事です。
北九州地区で多く築造された砂岩の石積みは、風化が顕著であり、その風化の進行に伴って崩壊に至ることがある厄介な石積みです。
風化した部分に薄くモルタルを塗ってもこのように剥がれてしまいます。
この現場の石積みは風化は進行しているものの崩壊性の変状が見当たらなかったため、モルダム工法を使用しない風化防止の工事を行いました。
風化部分は高圧洗浄により除去した状態で、ズレ止めの挿筋とワイヤメッシュを併用したモルタル厚塗りします。
もちろん水抜きは背面の透水層まで削孔して吸出し防止処理を行った状態で規定数量を設置します。
砂岩は乾燥によって風化が進行するため、表面を厚塗りのモルタルで覆うことで風化を防ぎます。
全体を覆うことになるため背面の地山が有する水分を良い状態で保持することができるのです。
民間工事の施工例です。
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