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  • 執筆者の写真杉山信二

空き家対策で解体時の注意点


近年問題となっている危険な空き家。





写真の様に家屋が腐食して危険なものも少なくありません。





重機が入らない場所での解体は人力となります。





寄付きが悪ければ搬出も手間がかかるため工事費は高価になってしまいます。







家屋の撤去だけでなく不安定な構造物も処理が必要です。





そして大切なことは宅地の雨水対策です。


家屋がある場合と比較すると解体後は格段に雨水が宅地内に浸透するため、傾斜地にある場合では土留め壁(宅地)の崩壊の危険性が高くなるからです。





特に重要なことは流末処理です。






ジョイント部(ブロックなどに突き合わせている箇所)で水を集める考え方は危険です。






そこに雨水が集中して入り込んでしまうことが原因の崩壊に繋がるからです。






解体は降雨対策を計画的に行って残地の長期的な安定を図って頂きたいと思います。



2015年に施工した民間の家屋解体現場(北九州市空き家対策事業)と2019年の災害現場の事例です。

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