上載荷重により大きな変状が確認された砂岩の石積みの民間工事の施工例です。
風化が顕著な砂岩(俗称折尾石)の石積み擁壁の上部に間知ブロック積擁壁を築造した二段擁壁の現場です。
谷埋め型の大型盛土造成地であることに合わせて現在では違法構造物となる二段擁壁となっている状態で、石積み擁壁としては非常に過酷な状況となっています。
石積み擁壁の埋戻し部分となる最も弱い位置に間知ブロック積擁壁を載せた状態となっているため大きな応力に耐えられずに横亀裂(危険な亀裂)の大きな変状がありました。
本来は受圧構造物とグラウンドアンカーを合わせた抑止工法で抑え込む(ただし谷埋め型の大型盛土造成地なのでアンカーを定着できるか分からない)べきなのですが、予算等のご都合によりモルダム工法で接着補強しました。
施工から8年が経過していますが異常なく安定した状態を保っています。
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