玉石積みの接着補強工事を行いました。
玉石積みは背面の土砂が比較的しっかりした場所で表面の保護工的に使われる場合が多いと思います。
それは玉石積みは間知石と比べると合端など噛み合う場所がないためモルタルなどの胴込材を使用して積み上げるだけとなっている場合が多く、構造的にも土圧に耐えるものではないからでしょう。
しかし、石積みの老朽化により胴込材(モルタル等)が劣化してしまうと自重崩壊が懸念されるようになり、背面の土砂も経年劣化に伴って不安定な状態になることがあります。
この現場は目地モルタルの劣化は顕著であり簡単に除去できる状態となっていました。
劣化したモルタルの大半を除去して高圧洗浄を行います。玉石を接着補強するために極力付着物を除去しておきたいからです。
石積みの水抜きは重要です。
モルダム工法では狭い目地から設置することができる「水抜き加工シート」を標準採用しています。この現場の様な玉石でも確実に水が抜ける構造にすることが可能となるからです。
吸水調整剤は充填するモルダムの品質を低下させないことや接着力を向上させる目的で使用します。
そして石積専用接着剤(モルダム)を注入して積石を接着して石積み全体を一体化していきます。
モルタルの数倍の接着力と高い圧縮強度のモルダムだから不安定な石積みを強固に接着補強することができるのです。
7月4日に完成した民間工事の施工例です。
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