今から8年前(2014年2月15日)のことになるのですが、北九州市の防災アドバイザーである玉田文吾工学博士(西日本工業大学 名誉教授)がモルダム工法の視察のために実際の作業現場にお見えになりました。
当日は寒く、現場には土地所有者の私有物が散乱して(撤去できない)足場も悪い状態でしたが、先生は全く問題視することもなく熱心に作業を見ておられました。
今まで市民の方が施工できるような安価で有効な工法がないと言われた先生は、「先ず、この工法を市民の皆様に知ってもらいなさい」と言われ、後に見解書まで書いていただきました。
「見解書は公開して良いので、とにかく世間に知って頂く事が大切」と、崖地の住民のことを一番に考えている先生の熱い思いが伝わってきた瞬間でした。
その後、ゲリラ豪雨による石積みの崩壊が北九州市でも多く発生しましたが、モルダム工法で接着補強した現場はどの現場も崩壊することなく石積みを守り続けています。
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