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執筆者の写真杉山信二

大きな変状のある石積みの接着補強


大きな亀裂と膨らみ、部分的な沈下などの大きな変状があり、直ぐ下には市民が生活道として利用する歩道がある危険な石積みです。




基礎部分が一部不安定であったことなども影響して大きく歪んでいます。




亀裂は大きく、嚙み合わせでの強度は無くなったと言っても過言ではないほどに緩んでいます。

また、途中に見える大きな木本類が、石積みの動きを更に大きなものにしたと考えられます。

このまま放置した場合は自重での崩壊も懸念されるほど危険な状態です。




幸いにも空積みの石積み擁壁であったためモルダム工法で接着補強することが可能でした。









接着補強で石積みを一体化することによって安定させることが出来ました。


施工は2015年であり、定期的に点検を行っている現場ですが、亀裂等の変状はなく現在も安定した状態を保っている民間工事の施工例です。

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