奈良県生駒市で施工した現場です。
生駒市には生駒石と呼ばれる斑レイ岩系の石材を石積みに使われている場所が多くあります。
硬度は高く風化に強い石なのですが、全体的に丸みを帯びたものが多い石材のようです。
丸みを帯びた石材を空石積みとして使用した場合、嚙み合いで安定させることが非常に難しいため不安定なものになりやすいと考えられます。
この写真の現場も例外ではなく、積石や内部の飼石、裏込め石などの嚙み合いが無いに等しい状況でした。石材の表面がざらついていることでの摩擦で保っているのですが、地震等の外的要因によるものなのか、配管されている塩ビ管も湾曲するほど、全体的に膨らんでかなり不安定な状況になっていました。
この様に不安定な状況の空石積みには接着力の高いモルダム工法が特に有効と考えます。
大きく膨らんで危険な状態となっていた石積みを接着補強した民間工事の施工例です。
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