道路下の安山岩の石積みが大きく膨らんで危険な状態であったためモルダム工法で接着補強した現場です。
この現場の積石は目地部にある合端(積石同士が重なる部分)が殆どない「毛抜き合端」となっています。
また、内部の飼石の数がかなり少なかったことと、控え(積石の奥行の長さ)が短い「あぶり」と呼ばれる積み方に近かったため噛み合いの悪い状態となっていました。
モルタルが塗られて分かりにくいのですが正面から見ると目地部が重なっていない「笑い合端」になっていることも分かります。
良くない積み方だと思います。
上部は道路であり、以前は作業用のダンプトラックなども多く通った時期があったらしいので、その振動などの外的要因が引き金となって動いたのかも知れません。
危険な状態です。
水抜きなどの処理を行ってモルダム工法で接着補強しました。
2014年施工の現場ですが、現在も変状なく安定した状態を保っている公共工事の施工例です。
Comments