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執筆者の写真杉山信二

公共事業での充填剤の選択


令和4年より公共事業にて使用する充填剤を現場状況に応じて選択することが出来るようになりました。

これまで石積専用充填剤(モルダムエース)または(モルダムエースSタイプ)としていましたが、民間工事にて使用している従来の現場配合タイプ(セメント+砂+専用接着剤)の品質基準等が整備され、モルダムエースと同等の品質を確保できる事が確認されたことによって実現することができました。


先日のブログでUPしたようにモルダムエースは、ジャミング転移もなく高い流動性と施工性を持ち合わせているため、狭い目地幅の現場ではこのモルダムエースを使用しなければ施工が困難となりますが、上のフローにある目地の広さが20mm以上ある場合では現場配合タイプの充填剤を使用することができるというものです。

現場配合タイプでは、より経済的に施工ができるという大きなメリットがありますので是非検討いただきたい項目となります。ただし、現地石積みの状況により使用が困難な場合もありますので調査及び設計の段階で正しい判断が必要となります。





目安として写真のような間知石の石積みは「モルダムエース」











玉石や雑石など目地が広い石積みは「現場配合タイプ」を選択すると経済的だと言えるでしょう。











モルダムエースは工場生産のプレミックスモルタルであり、現場にて指定量の水を加えて攪拌する商品です。






現場配合タイプの充填剤は、セメント、細骨材(砂)と専用接着剤のモルダムGハイパー及び水を示方配合を基準にして現場で計量及び撹拌して使用します。

管理等は「施工管理の手引き」に準じて行って頂きます。


選択肢が広がることにより、現場状況に応じてより安価な施工ができる現場が増えることとなります。

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